飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

リンゴジュース

「いつもふたりでいたのに」


誰が見たって構わないと笑う
そのくせ並んで歩くのを ためらうね
バスの中で手をつないでみたら
やんわり振りほどく君「恥ずかしいからサ」


あぁなんだか溜め息が出ちゃう
今夜、羊は何匹まで見送るの(眠るまで)
眠れない


RING RING ベルが鳴る
君専用のメロディ
モシモシのあとは真っ白な沈黙


ねえ ねえ なにか言って
ひとことでもいいから
「ごめんまたかける」
今夜?あした?「まだ・・・・・・」


木枯らしがピュンと隙間から
盗んでゆく笑顔のぬくもり
凍りつく唇に含む
忘れかけたあの日の味(ショコラ)
いつもふたりでいたけど



ニュースTOPはかわり映えしないし
メールの受信フォルダも空っぽのまま
ふっと思うよ 君の望む愛は
ボクが手の届かない世界にあると


ハート安らぐ処方箋(レシピ)手に君の部屋へ
戸を開け すべて知った
小さな背(華奢な肩)、お似合いの・・・・・・


リンリン リンゴジュース
ハニィは酒がのめない
これで乾杯サ、「はじめまして」
ジーザス!


THINK THINK 
夕方の 街が蒼ざめていく
毒入りの果実 飲み込んでみた
バカッ!・・・・・・


祝福がどこからともなくあふれてくる
君に幸あれと告げたあと
かげで舌を出す神ならちょっと信じられる
(かもね)
いつもふたりでいたのに



I Feel lonely, Babe.
I miss you.
Bye, Babe.



リンリン リンゴジュース
冷蔵庫から出して
ひとくち飲んだらポロリ涙
ナ・ン・デ?


しんしん 雪がふる 外は零下の世界
朝は晴れるかな、それともまた?
NO!


やがて来るふたりの記念日
準備してた カルバドスとグラス
叩きつけ散ったまごころは
あしたまでに片付けるよ
(でもね)
いつかふたりでいたいな