飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

新規開拓三連発

izumi_yu_ki2006-03-08

心の中のしょっぱい綿菓子みたいな不快感がふわふわふわふわ大きくなり駄目だ限界だと自覚した瞬間会社のパソコンを閉じ地元に急ぎ戻り冷えたビールを流し込みとりあえずの事なきを得る。

ビールの次には白ワインのまずにいられない。最近できたイタリアンバールに偵察がてら訪れ、自慢だという自家製サラミやソーセージ、トリッパなどを試す。ほとんどの皿が480円、ハウスワインは白も赤もスプマンテも一杯500円。地価の高い土地がらながら頑張っているコスパの良さに気をよくしてつい杯を重ね、更にはしご酒。

駅前に、やはり新しくできた有楽町ガード下チックな焼き鳥屋に向かう。が、すでに閉店20分前。「一杯だけいいですか?」と頼み込み、ビールとつくねとスナギモ注文。これがバカ旨。また、中年のあるじの落ち着きっぷりたるや、(新規開店なのになぜ?)と不思議に。

すると隣の一人飲み中の男性客が教えてくれた。「ここはね、吉祥寺でずっとやってる店なんだよ。そりゃ旨いし雰囲気だってソコのまんまだし、いいよねぇこういう感じってねー」

そう言ってひとりウンウンとうなずくと、コップに満たしたキンミヤの焼酎を別のコップに注ぎ、壜ホッピーを自分でブレンドしてチビチビ飲んでいる屋台上級者おじさん。実はやんごとなき仕事に携わっている、すごい人だった。恐れ入りました。

午後10時きっかりに屋台を離れ(追い出され)、最後に入ったハワイアンバー。市販の安い芳香剤を使っているはずなのに、なぜかとても高く自然な香水を使っているようないい匂いがする。多分、壁から屋根からすべての内装に、竹や木材、ヤシなどの繊維を張り詰め、内部すべてを天然素材にしたからではないかと思う。ケミカルな匂いをやんわり吸収し、自らのフィトンチッドを放出して、ほっとする空間が出来上がっているのだろう。味のほうは・・・そろそろ意識が怪しい状態になりはじめていたので割愛。

朝起きるとアジフライとコロッケのパック、氷結チューハイ、BUBUKA、テルミンのアンプ、脱ぎ散らかしたコートが散乱する中心で大の字就寝。二日酔いの頭で記憶をようくたどれば、三軒目のあと、ハラへったぞ、とオリジンで揚げ物を買い、イカンこれ以上飲まないように風呂だ風呂だと、閉店直前の銭湯行ってグッタリ、さらにその帰りにコンビニに寄って買い込み、へろへろで無理だっちゅうのにテルミンを練習しようとしたらしい。バカだ。

二日酔いですので、お約束の辛いもの。「味噌一」のピリ辛ラーメン。デトックス効果をのぞみ、ワカメをトッピング。さらに酢と七味もふりかけ、祈るような気持ちですする。(どうかはやく覚めますように)