飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

ぐずぐずと底に沈む芋と衣と

izumi_yu_ki2006-03-22

コロッケそばの美味を鼻息荒く説いていたB級グルメ本の著者が誰だったか定かではないが拙がそれを初体験したのは多摩センター駅前そば屋でサラリーマンに挟まれつつ恥じらいながら教えに則り形なくなるほどぐちゃぐちゃに崩して食せばだらしなく濁る黒いつゆは哀愁を帯びた中年ホステスのようでオツカレサンと喉にやさしくすべりこんでくるよう。

水をのまずにいられない。午前中の仕事を引きずったままボーっとソバを食べていると、うっかりつゆを全部飲み干してしまいそうになる。これじゃ明らかに塩分過多。むくみの原因。要注意。

1年ぶりのコロッケそば。形をとどめたまま半分ぐらい先にコロッケを食してしまったので、つゆのモロモロ感は残念ながら味わえず。やっぱ崩せばよかった。極意は守らなければイカン。