飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

さよなら、シモキタ。もう帰らないよ。

まるまる3年住んだ部屋を不動産屋に引き渡す日、ていねいにぞうきんをかけ、窓を拭き、忘れ物をカバンに詰め(シンクの下に包丁を忘れてた!)、部屋を改めて見回すと、アレこんなに広かったっけ、と少々惜しい気分に。

だけど、大きなほうの窓を開けると、ぶっとい茎をもつ雑草がまっすぐ部屋に向かってワッサーと生い茂り、網戸には大きなナメクジが這っており、見通しのよくなった出窓からは、二階への階段から部屋ん中が丸見えだったということを今さらながら知り、やっぱここに住んでいるのは限界だったと、引越タイミングは間違っていなかったと確信した。