飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

去りゆく彼女に何も声かけぬ方が

酒の好きなコなんで一緒に、とか、なにか本とかプレゼントしようか、とか、来月退社する後輩のことをあれこれと考えるのだが、相変わらず何事もないように静かに黙々と仕事をし、キリのいいところまで少し残業してきちっと帰っていく彼女。

いっそ何も喋らず、他の同世代のコたち(彼女は彼らともちょっと距離を置いていたが)にまかせて、黙って見送ってやった方が、余計な気遣いを与えずにすむんだろうか。

大人げない動揺を必死に隠しながら仕事。ケアレスミスを連発。そのたびガッカリする。情けない先輩だな。