飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

コンビニエンスを使いこなせなかった日

電話しても電話しても連続してタクシー予約を拒否され翌日雨ふらぬこと祈りつつ200メートルあまりの苦しい道程を経て優しいおじさんタクシーをつかまえどうにかこうにか会社に着いたがタイムカードは予定時刻を5分過ぎており今日も定刻出勤の夢は絶たれてしまった。

マキシムカフェラテのまずにいられない。

出かける時、玄関を開けて一段下のエントランスに出て鍵を閉めるまでで、もう苦しい。鍵を閉めてから、手袋と昼ごはん(ウイダーゼリーと野菜生活ゼリー)を忘れたことに気づいたが、もう引き返すのは無理だ。そのまま覚悟を決めて歩き出す。

全員が不親切とまでは思わないが、近所の人たちはあまり協力的ではないと感じる。部屋の前の路地を抜けると、狭い上り坂の車道に出る。そこですれ違う人たちはなぜか拙を車道側へよけ、自分たちが歩道側に行くことが多い。松葉杖は車扱いか?ちょっとしたことだが、軽く傷つく。

昨日、何軒ものタクシー会社に電話をかけ、予約をしようとしたのだが、出勤時間帯はタクシーの予約配車ができないと、どこでも断られる。毎日、道に出てつかまえた方が早いし安い、と親切に教えてくれた会社もあった。確かにそれはわかるのだが。

かけた範囲では、ハンディキャップを優先的に考慮しようと考えてくれる会社は一軒もなかった。車椅子用の介護タクシーなどの福祉タクシーは近所にもあったが、今のところ拙は介護手帳や障害者手帳の範囲ではないので頼みづらい。

また、幸いにもタクシーがつかまえられたとしても、途中には「あかずの踏み切り」がある。出勤時間帯には、運が悪いと20分以上も立ち往生することがある。すると料金はスムーズな時の3倍にもなってしまう。いくら出勤したいとは言っても、そこまでの出費は無理だ。

今日、社長に状況を話し、フレックスができないかたずねてみたが、ただでさえ社員が余り気味、経営がきつい状況では聞き入れてもらえそうになさそう。自分の体力のなさ、ふがいなさ。

昼ごはんは会社から歩いてすぐのコンビニに買い出しに。だが、カゴが持てないので商品をレジに持っていけないということに、入ってから気づいた。嗚呼。ただ、幸いにして同僚を見つけ、カゴを持ってもらってどうにか飲み物とお握りを買うことができた。

次の診療まであと4日。その時、どんな診断が下されるか。松葉杖の負担は軽くなるのか。本気で祈る。