飲まずにいられない

流れ流れてたどり着いた東京の片隅で現在や過去や未来ん中から幸福のカケラを拾い集めては言葉にのこしていく単純な作業の場所

「そして私は一人になった」山本文緒

izumi_yu_ki2004-01-13

一人酒は楽しくないこと分かりきっているのに宝焼酎20%を紅茶で割りつつ昔はずみで買った文庫本読みふける。

のどに固まる塊を呑まずにいたら窒息するかしら。夜に山本文緒を読むひとにはきっと共通点がある。暗闇でしばしば孤独感でつぶれそうになり時に鼻を赤くしてみっともなく泣きながら、それでも明日の仕事の段取りが頭から離れない、そんな不器用な女たち。